職場という場所は、仕事をする場所でありながら、男女が出会う場所でもあります。
男女が集まれば、ひとつやふたつは恋の花が咲くのも自然なこと。
いわゆる「社内恋愛」です。
社内恋愛というのは、大抵の場合はひみつの恋になりがちです。
お付き合いしていることを社内でおおっぴらにするのは、はばかられますよね。
幸せな恋がはじまり、それが2人だけのひみつとなると、それこそ盛り上がるでしょう。
しかし、その後が問題です。
結婚までトントン拍子にいけばいいでしょう。
でも、そうはいかなかったとしたら…?
社内恋愛がうまくいかず、別れることになってしまったらどうでしょう?
別れた後でも、職場で毎日のように顔を合わせなければなりません。
仕事上の関係があれば、話をすることも避けられないはず。
気まずいことこの上ないですよね。
社内恋愛で別れた後の気まずさを、どうすればうまく乗り越えることができるのでしょうか。
お互いの気まずさをうまくやりすごす方法はあるでしょうか?
今回は、社内恋愛で別れた後の振る舞い方について、考えてみたいと思います。
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社内恋愛で別れた後の気まずさをやりすごす3つの方法
普通にあいさつをする
どちらから別れを切り出したにしろ、社内恋愛が終わり、別れた後に、職場で顔を合わせるのは気まずいものです。
だからといって、暗い顔をして、目を反らし、話もしないといった、あからさまな態度は、社会人としていただけません。
周りも何事かと不審に思うでしょう。
社内恋愛だったからこそ、それがすでに別れた後だからこそ、絶対に誰にも悟られてはいけないのです。
落ち込んだり、辛かったりする気持ちはわかりますが、ひみつの社内恋愛であったからこそ、別れた後ほど平気な顔をして、いつもどおりに振る舞うことが大事です。
第一に、別れた相手ときちんとあいさつをすること。
目を見てにっこり、なんてする必要はありません。
他の同僚たちと同じように、毎日のルーティンのひとつとして、心のこもらない儀礼的なあいさつでいいのです。
そちらのほうが、いかにも普通です。
心のなかには悲しみの嵐が吹き荒れていたとしても、そうして頑張って普通を装うことで、癒やされていく傷もあります。
もし、社内恋愛がすでにバレていたら
ひみつにするのが一般的な社内恋愛とはいえ、場合によっては仲の良い同僚やその他の同僚たちにも、すでにバレてしまっているケースはあるでしょう。
すでにバレてしまっているのであれば、別れた後には、その事実についてもきちんと公表しておきましょう。
その場合、「どうして別れたの?」と聞かれることもあるでしょう。
もしかしたら相手にたいしての愚痴があったり、不満があったりするかもしれませんが、その質問に具体的に答えるのは避けましょう。
「ちょっと、合わないところがあって」
「いろいろすれ違っちゃって」
くらいセリフで済ませることです。
仕事と恋愛は別物。
恋愛にまつわることで、相手に対してマイナスになる話を、仕事の場に持ち込むのはタブーであることだけは、わきまえておきましょう。
仕事をしっかりやる
ひとつの恋が終わったとなると、仕事も手に付かないほど落ち込むことだってあるでしょう。
しかし、それが社内恋愛であったのなら、別れた後に、職場で、あからさまに落ち込んでいるようではいけません。
周りに気を使わせるだけでなく、社内恋愛の相手であった元カレ、元カノにも、居心地悪い思いをさせるでしょう。
社内恋愛で別れた後こそ、いつもよりしっかりきっちり仕事をすることです。
恋愛のゴタゴタを仕事に持ち込まない。
それは社内恋愛のルールであるに限らず、社会人としてのルールでもあるはずです。
そうはいっても気持ちがのらない…。
そういうときにこそ、仕事と向き合ってください。
終わった恋のことをいくら考えても現実は何も変わりません。
ただできることは、目の前にある恋以外の何かに夢中になること。
それはまさに、仕事です。
社内恋愛で別れた後にも悩みが尽きないのなら、とりあえずは仕事をやってみることです。
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失恋で評価が上がることも
平素と変わらぬ様子で仕事に打ち込むことで、社内恋愛の相手にも、
「別れた後も何も変わらない」
「社内恋愛はもう終わったこと」
という無言のメッセージを送ることができます。
逆にひどく落ち込んでいる様子を見せてしまえば、
「まだ未練があるのかな」
と感じさせるでしょう。
それを煩わしく思うのか、復縁のチャンスありと見るかは相手次第ですが、どちらにしろ社内恋愛を終わらせられない方向にいきかねません。
また、同僚たちに対しても、社内恋愛で別れた後に普段と変わらぬ仕事ぶりを見せることは大事です。
その社内恋愛がバレていなかったなら、別れた後にもその事実を隠し通すために必要なこと。
もしバレていたとしても、別れた後でゴタゴタさせず、仕事にも影響させない様子を見せれば、評価はむしろ上がるでしょう。
絶対に相手を悪く言わない
社内恋愛が終わり、別れた後、もし相手がこちらのことについて、あることないこと悪く言い始めたり、恋愛の内情について吹聴しはじめたりしたら、どうすればいいのでしょうか。
これは絶対に避けたいことです。
社内恋愛において別れるときに何よりも大事なのは、どうすれば双方納得のうえできれいに別れられるかという問題になのですが、いくら努力し、手をつくしても、相手が納得してくれないことはあります。
その結果、悪評が社内に広まってしまったとき、
「相手だってこれだけひどかった」
といった、相手の悪評をこちらが社内にばらまくようなことは、しないでおきましょう。
自分の悪評を否定することはしてもいいですが、ついでとばかりに、相手の悪口を言うのはいけません。
相手と同じレベルになってはいけません。
ピンチをチャンスに変える賢さを持とう
多くの同僚たちにとって、社内恋愛の話題は、あくまで暇つぶしかネタでしかなく、よほど親しく信頼関係のできている人でなければ、親身になってはくれないでしょう
たいていは、面白がり、ひそひそうわさし、興味本位で見ているだけです。
つまり、あなたの社内恋愛の話題に同僚たちが飽きてきたとき、彼らの記憶に残るのは一体何かということです。
あなたが恋人を悪し様に罵っていた姿でしょうか。
それとも、悪いうわさを立てられながらも、相手を悪くは言わず、ただきっちり仕事をして、結果を出してきた姿でしょうか。
同僚や会社は一体どちらを評価するでしょう。
もちろん後者なのは言うまでもありません。
これは同時に、あなたが同僚たちの本性を知れる機会でもあります。
うわさ話を真に受けて、あなたを悪く言う人。
あることないこと話を広めて、ニヤニヤしている人。
いつもと変わらず、普通に仕事をしてくれる人。
いろいろな同僚たちの顔が見られるでしょう。
その人が信頼できる人かどうか見極めるいいチャンスになりそうです。
いつもと変わらないことが、やり過ごす一番の方法
以上、社内恋愛で別れた後の気まずさをやり過ごす方法について考えてみました。
やり過ごすために肝心なのは、あくまで普通に過ごすこと。
普通に振る舞い、普通に仕事をすることです。
ですから、別れた後ではじめて、別れた社内恋愛の相手に会う日の前には、シュミレーションしましょう。
普段、普通の日、一体どうあいさつをし、どう振る舞い、どう仕事をしているのか、思い返してみてください。
自分自身の「普通」を思い出し、どう行動すれば普通に見えるのかについて、あらかじめ考えておくわけです。
当日、職場に行ってはじめて、「さあ、普通にしよう」と思うから、
「普通ってなんだっけ?いつもどうしていたっけ?」
と、慌ててしまうのです。
別れた後に、こちらが動揺を見せれば、社内恋愛の相手も動揺します。
逆に、普通に振る舞うことで、相手もまた「ああ、終わったことなのだ」とあらためて納得するはず。
とにかく普通であること。
社内恋愛で別れた後にも気まずい思いをなるべくしないためには、それが一番の方法なのです。
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