恋愛の楽しみ方のひとつの要素として「駆け引き」があるといわれます。
相手の気を引いたり、ときめかせてみたり、意表をついてみたりすることで、自分により関心をもってもらおうとする方法です。
ところが、なかにはこの駆け引きを勘違いし、まちがっても恋心など芽生えないような方法で使ってしまう人がいるようです。
なかでも「恩着せがましい男性」に悩まされる女性が、意外にいるのです。
たとえば、
「この仕事、やっておいてあげたから」
と、たいして手間の掛からないようなことを頼んだわけでもなく勝手にやっておいて、
「だから、ちょっと食事に付き合ってよ」
なんて恩着せがましく、強引に誘おうとするのです。
何かとプレゼントを送りつけてきて、
「これ、高かったんだよ」
なんてアピールされてしまったり…。
ここまでしてるんだから、付き合ってくれるよね?
ここまでお金かけたんだから、見返りをくれるよね?
言外にそう言われているようにしか受けとれず、女性はげんなりしてしまうのです。
こういう恩着せがましい男に悩まされないために、女性はどう自衛したらいいのでしょう?
どのように対処すれば、後腐れなく離れられるのでしょうか?
今回は恩着せがましい男の対処法について考えてみたいと思います。
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「恩着せがましい男」に悩まされないための3つの注意点
気のない相手に頼らない
女性にたいして恩を着せてくる男というのは、要するに、その女性に対して少なからず好意があると考えられます。
好意があって、受け入れられたいから、
「君のためにこれだけやってるんだから、受け入れてよ」
という方向にアピールしているわけです。
これで女性が受け入れてくれると夢見ている時点で、この男性は大きな勘違いをしていることは間違いありません。
ただし、それがわからないことを責めても、呆れても、この手の男性にはあまり通じません。
独りよがりで、プライドが高く、
「オレがこれだけやっているんだから、受け入れるべき」
という思考回路の持ち主である可能性が高いからです。
この男性を受け入れる気がないのであれば、女性はなるべく避けるしかありません。
少しでもスキを見せて、相手の恩を受け入れてしまうと、
「あなたは自分に対して恩返しをすべきだ」
と彼が主張するための口実を与えてしまいます。
こう言われてしまうと、女性の多くは、
「私が勘違いさせてしまったのが悪かったのかも…」
と気がとがめて強く出られなくなってしまうのです。
そうなってしまうと、相手の思うツボ。
だからこそ、恩を着せられないように立ち回るのが無難なのです。
目先の小さな幸せに飛びつかないほうがいい
もし、男性が食事をおごってくれようとしたり、仕事を手伝ってくれようとしたりしたとき、喜んでその提案に飛びつくまえに、一呼吸置いて考えましょう。
「わたしはこの人に対して、喜んでお礼ができるかしら?」
そんな風に自問自答してみるのです。
いざ何かを要求されたときに、快くお礼ができる心境にあるかどうか、考えておきましょう。
「いや、この人には借りを作らないほうがいい気がする」
「笑顔で『ありがとう』とはいえない気がする」
と思うのであれば、極力世話にならないように行動するほうが懸命です。
軽い気持ちで目先の欲を優先してしまうと、後々面倒なことになるかもしれません。
相手のプライドに気を遣う
付き合うまでは優しかったはずの彼氏が、付き合い始めたとたんに、
「いつもデート代はオレが出してやってるのに」
とグチグチ言ってきたり。
思いやりのある男性と結婚したはずだったのに、
「誰のおかげで飯が食えてると思ってるんだ!」
なんて言われてしまったり…。
男性がこういった恩着せがましい言動をするのは、要するに相手のことを下に見ているからです。
というより、
「お前はオレより下なんだよ」
というアピールに他なりません。
そして、「お前を見下しているんだ」とあえてアピールするということは、男性はむしろ自分に自身がないのです。
「どうも彼女に負けているような気がする。でも負けたくない」
「見下されたくない」
という気持ちから、恩着せがましい物言いをしているといえそうです。
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対決しないで、受け止めてみよう
いくら好きな相手とはいえ、恩着せがましい言動をされると女性も辟易します。
それでも関係をつづけていきたいと思うのであれば、
「見下されているかもしれない」
という彼の不安を払拭してあげることが一番です。
デート代でグチグチ言われたら、こちらだって言い返したくもなりますがグッとこらえて、
「今日はすごく楽しかった!ありがとう。夜は私がおごるね」
と、かわいらしくお礼を伝えてみましょう。
ここで彼が増長するようであれば考えものですが、自分がどうにも格好悪いことを言ってしまったようだと気づく男性なら、この先もいい関係が築けそうです。
「誰のおかげで飯が食えてると…」などと旦那がいい出したら、
「いつもありがとう!今日の夕飯は好物のおかずを揃えておくね!」
とでも言ってみましょう。
旦那さんがそうあるべしとふんぞり返ってしまったら頭の痛い問題になりそうですが、その食事を作っているのは一体誰なのかについて気付いてくれる旦那さんであれば、もうそんなことは言わないでしょう。
根は気弱な男性が恩着せがましくいってきたときは、眉をひそめて対決するより、まるっと包み込んであげたほうが、態度も和らぎやすいのです。
ひたすら聞き流す
こちらがどんな態度をとろうとも、ひたすらに恩着せがましく接してくる相手に対しては、もう手のうちようがないと考えてください。
この手の人間には、どんな言葉も通用しません。
常識も慣例も善悪さえ通用しないのです。
すべて自分に都合のいいように話をねじまげ、道理もねじまげ、最終的には、
「お前の言っていることなど聞く価値もない」
「こちらの言うとおりにすればいいんだ」
と見下し発言につながるか、
「親切にしようとしているだけなのに!」
「オレは間違っていない。君が失礼」
と、こちらが悪者にされてしまうだけです。
ですから、相手にしないに限ります。
恩着せがましいことをいってきても、
「あーはいはい」
と聞き流してしまいましょう。
まわりを味方につけておく
このとき大事なことは、事前にまわりを味方につけておくことです。
恩着せがましい人というのは、たいていは他の人にもあまりよく思われていないことが多いのですが、なかにはうまく立ち回って、
「親切な人」
「よく気がつく人」
という評価を得ることに成功している人もいます。
その場合、こちらがひとりでそっけない態度を見せてしまうと、あることないこと言われて本当に悪者にされかねません。
共通の友人であったり、同僚、どちらにも共通の上司などに、恩着せがましい男性の振る舞いのせいで自分がどれだけ困っているのかについて相談し、対処の方法についてアドバイスをもらいましょう。
それが彼氏や夫であれば、家族に相談しておくこともだ大事です。
最終的には、
「これからは、彼にはこのように接したいと思います」
と事前に伝えておくのがいいでしょう。
見返りを求める人は、優しい人ではない
以上、恩着せがましい男性の対処法について考えてみました。
この手の男性と接するときに大事なことは、
「たしかに、お世話になった私が悪かったのかもしれない…」
と、自分のせいだと考え、相手のいうことを聞いてしまわないようにすることです。
たとえ本当にお世話になっていたとしても、
「だから、こちらの言うことを聞け」
という人間がまともなわけがありません。
きちんと言葉でお礼を伝えてあったり、感謝の品をわたしてあったりするのであれば、問題ないはずなのです。
見返りをもとめられたり、「~してあげたのに」という上からの発言が多い人には十分注意して、どんな小さなことでも借りを作らないように賢く立ち回ることが肝心です。
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